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著者 : 三四郎
| 撮影 : Cyanchin |
第12回 〜連載の総まとめ〜 |
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ご承知のとおり、日本での一般的なフィリピンのイメージは正直いって非常に悪いものがあります。日本のマスコミはフィリピンの犯罪やクーデターなどのステレオタイプのニュースしか配信せず、偏った報道をしています。しかし、このコラムをお読みの皆さんはフィリピンをよくご存知で、見方によっては良いところもあると感じていることでしょう。日本人を狙った色々な犯罪など、日本国内に比べると注意しなければいけないのも確かですが、それを割り引いてもフィリピンのイメージと現実の間にギャップがあるのは否定できません。
フィリピン好きの日本人の多くは男性で、フィリピンに関わるきっかけはフィリピンパブでのピーナとの出会いであるといえます。先日、三四郎が運営するフィリピン社会事情メーリングリストで読者アンケートを取りました。その結果、読者の98%が男性であり、且つ50%以上の方にフィリピン人の彼女、もしくは奥様がいると分かりました。ちなみに日本在住の読者の方が80%で、フィリピン在住の方は20%の割合です。そして、重要なのはこの数百人の読者のほとんどが、当然かもしれませんがフィリピンを好きだということです。つまり、日本のマスコミの報道に反して、フィリピンと関わる日本人の多くはフィリピンが好きであり、圧倒的に支持しているのです。
フィリピンに関わるきっかけは女性かもしれませんが、何年もフィリピンと付き合うに従い、女性だけではなくフィリピンという国、フィリピン人という国民自体に興味を持っていきます。例えば、音楽、自然、民俗など、幅広い分野に及びます。これはインターネットで「フィリピン」というキーワードを検索すれば、様々なテーマの個人ホームページがでてくることで分かります。
戦後、勤勉な国民の努力により発展した日本の「物差し」で測れば、フィリピンは箸にも棒にも掛からない、取るに足らない、ろくでもない国でしょう。戦前は日本よりも豊かで優位にあったフィリピンは、戦後60年で経済力で日本に大きく差をつけられています。しかし、現在の日本は成長が止まり、容赦ない国際競争に突入し、限られたパイを奪い合う中で、個人は大きなストレスに晒されています。その結果が、3万人を超える自殺者、激増するうつ病患者でしょう。そして、次世代を担うはずの若者は、引きこもりやニートとして社会に参加することを拒んでいます。国は経済大国かもしれませんが、不幸せな個人が増えているといえるでしょう。
そのようなストレスに晒された日本人が、ピーナのいるフィリピンパブに飲みに行き、フィリピンに渡航してはストレスを発散して癒されているのです。私の周りには、日本での仕事を維持していくために溜まった精神的なストレスを「フィリピン」でリリースし、自己を癒そうとする人がたくさんいます。彼らは「フィリピン」無しでは成り立たないほどに、ある意味精神的に「フィリピン」に依存しているのです。「フィリピン」は日本人男性を癒す効果があり、彼らはいわばサプリメントとして「フィリピン」を利用しているといえます。
日本人は自分の精神を癒すために、膨大なコストをかけています。リゾートに遊びに行き、パチンコをし、15分間マッサージをし、アザラシ型の癒しロボットを飼います。家族関係は壊れ、うつ病になり、精神科に掛かり、会社を休職します。フィリピンとフィリピン人を「ダメ」と評価するのは、あくまで日本の「物差し」を適用した場合です。ダメなフィリピンでも、厳しすぎる日本に病んだ日本人を癒す力があるのです。日本では大きなコストがかかる癒しの効果を、フィリピンが代替できるとするならば、そこには大きな価値があるとして評価できるのではないでしょうか。
ここまでがフィリピン幸福論の総まとめとなります。
そして、フィリピン恋愛論のまとめです。フィリピンと付き合う場合、日本人男性にとって切っても切れないのがフィリピーナとの関係です。フィリピンで幸せに過ごせるか、それとも嫌な思いをしてしまうのか。そこに大きな影響を与えるのがフィリピーナのパートナーの存在です。
多くの日本人男性は、フィリピーナとフィリピンパブで知り合い、結婚へと駒を進めようとします。その道筋には、たくさんの大きな落とし穴があり、その結果、結婚生活の破綻、離婚が高い確率で起こっています。その原因はフィリピンの貧困や日比間の文化の違いなど構造的なものであり、なかなか解決の難しいものです。特にフィリピンパブという水商売のお店でホステスを口説き、結婚に持ち込もうという構図が、常識的に考えれば様々なひずみを生むのです。
唯一、トラブルを回避できる方策は、パートナーと知り合う段階において、慎重に選択すること。よく相手の性格や考え方を見極め、家族や育った環境などの背景を調べた上でお付き合いすることです。間違ったパートナーを選んだ場合、その間違いを双方の努力で解決できることは少なく、多くの場合はパートナー関係の破綻で幕を閉じます。
同時に、日本よりもフィリピン現地でパートナーを探すことがとても有利であること。名物は原産地で一番安く、一番良いものが簡単に手に入るのです。日本で何十万円、何百万円と使った費用が何だったのかと唖然とするほどの現地の優位性があります。フィリピーナはフィリピンで探せ。彼女達の母国ですから、素朴で金銭感覚が狂っていない、素顔のフィリピーナが無数にいるのです。
「日本」に病んだ日本人男性は、秘密の花園であるフィリピンとフィリピーナに癒され、そしてフィリピンならではの「幸福」を見つけることができると三四郎は確信しています。
また、マニラ現地において三四郎との夜遊びツアー、あるいは幸福論のレクチャーのご希望がありましたら、喜んでお受けいたします。電話番号は、63(国番号)-919-817-6549です。
同時に、三四郎の主催する「フィリピン社会事情メーリングリスト」へのご参加も歓迎いたします。詳細は nbf04352@nifty.com まで E-mail でお問い合わせください。
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